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  HOME > カメを飼おうトップページ > 飼育器具 -水棲・半水棲ガメ編-


飼育器具 -水棲・半水棲ガメ編- 作成:2013年3月10日
更新:2014年7月21日




 このページでは水棲・半水棲ガメの飼育に必要な器具と、あると便利な器具について紹介します。飼育に最低限必要なものはケージ(水槽)と陸場(兼シェルター)の2点です。紫外線灯やヒーターなどは状況に応じて必要になります。カメは安くても器具が高額になることがあるので計画的に準備しましょう。記載している飼育器具はほんの一例です。より安価であったり使い勝手やデザインの良い器具もあります。器具選びも楽しみの一つです。


1.水槽(飼育容器)

 衣装ケース・トロ船(プラ船、セメント容器)・たらいなどでも適した大きさであれば代用できます。60cm以上の大型水槽には主にガラス水槽とアクリル水槽の2種類があります。アクリル水槽はカメが引っ掻いてキズがつくのでガラス水槽がよいでしょう。水槽のサイズの目安は幅がカメの大きさ(甲長)の4倍以上が目安です。
水槽のサイズは主に幅30cm,60cm,90cm,120cmです。(45cmや75cmなどもあります)

甲長 〜10cm弱⇒30cm水槽     ←孵化1,2年の子ガメ用 基本的に30cm水槽で生涯飼育することはない
甲長10cm〜15cm⇒60cm水槽   ←クサガメ(オス)・キボシイシガメ・ミシシッピニオイガメなど
甲長15cm〜25cm⇒90cm水槽   ←ミシシッピアカミミガメ(オス)・クサガメ(メス)・ニホンイシガメなど
甲長25cm〜30cm⇒120cm水槽   ←ミシシッピアカミミガメ(メス)・アカハラガメ・ジーベンロックナガクビガメなど


 水槽のフチと陸場(または水面)までの距離が甲長の2倍以下の場合はカメが脱走することがあるので金網などでフタをしましょう。フタはただ置くだけではカメが動かすのでなんらかの方法で固定しましょう。

*カメが脱走すると、まず脱走直後に床(地面)に転落してケガをする恐れがあります。床が硬い、水槽台を使用しているといった状況では特に危険です。次に屋内飼育の場合は部屋を汚したり、家具の隙間に隠れて行方不明になることが考えられます。屋外飼育では近隣宅に侵入する、家の敷地外に脱走して行方不明になる、交通事故を起こすといったことが考えられます。さらに建物の2階以上では転落事故の危険もあります。


水槽のフタ(金網)と固定方法の一例 上に蛍光灯ソケットを置いて固定しています。
植物も置いてありますが軽いので固定用ではないです。
大きくて力の強いカメにはこの方法では不十分な恐れがありますのでご注意ください。



 60cm水槽までは比較的簡単に用意できますが90cm,120cm水槽を用意するのは大変です。90cm水槽は単体で自重が約30kgあり、さらに水を入れると水量にもよりますが総重量約100〜200kgになります。120cm水槽では更に重量が増加します。そのため設置場所次第では床が抜けるなどの危険がありますので事前に設置可能か確認する必要があります。大半の種類のカメはオスよりメスの方が大きくなる傾向にあります。オスを選べば大きくならないからよいと思った方もいらっしゃるかもしれませんが子ガメの雌雄を見分けるのは困難です。(大きくなる方の最大甲長を目安にしましょう)
 甲長30cmを越えると特注の大型水槽を用意するか庭に池を作るかといった選択肢になります。飼育を検討しているカメの最大甲長は事前に図鑑で調べてそれに合った飼育容器を用意できるか考えましょう。

*ペットショップやホームセンターでスッポンモドキ(最大甲長50〜80cm)が販売されていることがありますが一般家庭で最期まで飼育することはまず不可能です。
 最近では人気のアニメ/映画 けいおん!にトンちゃんというスッポンモドキ(であると思われるカメ)が登場していますが影響されて安易に飼育するのはやめてください。




60cm水槽の商品例です。私が近所のペットショップで購入した同等品は7000円超だったので激安です。



子ガメを飼い始めるときはこのようなセット商品が便利です。


2.陸場・シェルター

 カメが甲羅干しをしたり隠れたりするのに必要です。飼育セットを買えば付属しています。シェルターは中にカメが入ることが出来れば半分に割った植木鉢などでも構いません。陸場は完全に乾くようにしましょう。既製品・自作ともに初めて使うときは真水でよく洗ってから設置しましょう。


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小亀には上は陸場、下はシェルター(隠れ家)になっているものがよいです。




ウレタンマット・人工芝・つっぱり棒で自作した陸場(浮島)

ウレタンマットの上に人工芝を載せて作った浮島を水槽に固定したつっぱり棒にくくりつけて
流されないようにしています。上下方向には動くので水位の変動に対応できます。
設置場所が衣装ケースなどでフレームがなくつっぱり棒が固定できない場合は太めの針金などで代用できます。


3.水槽台

 狭いスペースに2つ以上の水槽を置いたり、後述する外部式ろ過装置を使用する場合などに必要となります。メタルラックでも代用できますが耐荷重など仕様に注意しましょう。商品によっては棚板に水槽を置いてはいけないと但書があることがあります。


専用の水槽台は大重量の水槽を支えるため丈夫な構造になっています。
使用する水槽のサイズに合った水槽台を選びましょう。


4.ろ過装置(フィルター)

 飼育水の汚れ(糞尿やエサの食べカスなど)をスポンジや活性炭で除去する装置です。毎日水換えを行うことが可能な場合は不要です。カメはよく水を汚すのでろ過装置を設置した場合でも週に1回以上は水換えをしましょう。種類は投げ込み式、底面式、上部式、外掛け式、外部式などがあります。水槽の大きさや水量に応じて適したものを選びましょう。
 ろ過装置を設置する時は吸い込み口にカメが吸い込まれて溺れないように注意しましょう。特に子ガメの場合は要注意です。


種類 特徴・設置イメージ
投げ込み式

 水中に設置してエアーポンプに接続して使う小型のろ過装置です。安価ですがろ過能力は低めです。水中ポンプを搭載した商品もあります。

設置イメージ  エアーポンプを接続して使用するタイプの例。
底面式

 水槽の底に設置して上に砂利を敷いて使用するろ過装置です。エアーポンプに接続して使用するものと水中ポンプを用いるものがあります。掃除が面倒でありろ過能力もそれほど高くないです。

設置イメージ  ゴミを水槽底面に集めてろ過します。
上部式

 水槽上部に置いて使用するろ過装置です。ろ過能力はやや高めです。水槽内の水量が少ない(水深が浅い)と作動しないことがあるので半水棲ガメの水槽にはあまり適しません(使用するにはなんらかの工夫が必要になることが多いため)。水棲傾向の強いスッポンなどではそのまま使うことができます。

設置イメージ  このように水量が多い場合に使えます。
外掛け式
 水槽のフチに掛けて使用するろ過装置です。テトラのカメ飼育セットにはこのタイプのろ過装置が付属しています。小型水槽向けの製品の中ではろ過能力は比較的高めです。排水部から水面までが離れていると水の音がうるさいのが難点です。

飼育セット付属品の使用例  水深が浅いのでホースを継ぎ足しています。
外部式
 水槽の外(かつ水面より下)に設置して使用するろ過装置です。そのため設置するには水槽台も必要になります。全種類中ろ過能力は最も高いです。

設置イメージ *実使用例(掃除方法など)を準備中 そのうち公開

-補足説明 ろ過について-
 ろ過の方式には物理ろ過、吸着ろ過、生物ろ過などがあります。
物理ろ過:スポンジ・グラスウールなどでゴミを物理的に濾し取る
吸着ろ過:水に溶けたアンモニアなどの物質を活性炭の細孔に吸着する
生物ろ過:水中の微生物によってアンモニアなどの物質を分解して無害化する
 カメの場合は食事量と排泄量が多く水が汚れやすいので物理ろ過がメインになります。生物ろ過でメンテナンスフリーのシステムを構築している事例(外部リンク)もありますが実現するのは難しいでしょう。


5.爬虫類用紫外線灯

 カメの甲羅の主成分はカルシウムです。カメがカルシウムを吸収するためにはビタミンD3が必要です。通常、ビタミンD3は甲羅干し(日光浴)で紫外線(UVB)を浴びることによって体内で生成されます。
 太陽光を直接浴びられる環境で飼育する場合、紫外線灯は不要です。屋内飼育の場合は日当たり良好な場所に水槽を設置していても窓や水槽のガラスが紫外線を減衰させ、十分な量が届かないので紫外線灯が必要になります。

 主に電球型蛍光灯タイプ(E26口金)と直管型蛍光灯タイプの2種類があります。レイアウトに合わせて好みのタイプを選びましょう。直管型蛍光灯タイプの灯具は観賞魚用の蛍光灯ソケット、電球型蛍光灯タイプの灯具はクリップスタンド(一般の照明用でもE26口金であれば可)です。

照明用の蛍光灯、電球、LED電球は十分な量の紫外線を出さないので代用できません。
ブラックライト・UV殺菌灯は発生する紫外線の波長や強度が異なり有害なので絶対に使用しないでください。




左が電球型蛍光灯タイプ、右が直管型蛍光灯タイプです。
それぞれ上が交換球で下が灯具です。


6.温度計

 水温は26℃前後、陸場(ホットスポット/昼間)は30℃前後が目安です。夜間はホットスポットを設けず水温、気温とも20℃〜26℃が適温です。水温用と気温用に1つずつか1台で両方が測れるものを用意しましょう。デジタル式で最高温度と最低温度が記録できるものが便利です。選ぶポイントは表示の見やすさと機能です。



左がアルコール温度計(アナログ)、右がデジタル温度計です。
ここに載せているデジタル温度計は1台で気温、水温の両方が測定でき、最高/最低温度の記録もできます。
アナログの温度計は使用時にガラスが割れないように注意しましょう。


7.水中ヒーター

 秋から翌年春にかけて冬眠させない場合または冬眠できない種類のカメを飼う場合に必要です。カメ用と表記してある製品もありますが観賞魚用でも問題ありません。60cm水槽で水深10〜20cm(水量20〜40L程度)なら100Wが目安です。ヒーター本体には必ずヒーターカバーを付けましょう。カバーがないとカメがヒーターの発熱部に触れて火傷します
商品としていくつか種類があるのでそれぞれの特徴を以下の表にまとめます。

種類 特徴
ヒーター単体 サーモスタット(温度制御装置)がないと使えないので買い替え用です。
サーモスタットとヒーター単体のセット サーモスタットとヒーター単体のセットです。ヒーター本体が劣化したり故障した場合はヒーター本体の交換で対応できます。(逆にサーモスタットが故障した場合も同じ)
サーモスタット一体型 サーモスタットとヒーター本体が一体になった製品です。温度センサがヒーター本体に内蔵されており水槽内の配線がすっきりします。本体か制御装置の一方が壊れたら全て交換しないといけません。
設定温度固定型 見た目はヒーター単体と変わりませんが本体に温度センサが内蔵されています。設定温度は予め決められており変更はできません。(26℃固定の製品が多いです)

 ヒーター本体は水中で長期間使用するので劣化しやすいです。漏電事故を防ぐために数年の使用で買い換えた方がよいです。初めて導入するならサーモスタットとヒーター単体のセットをお勧めします。ヒーター本体とサーモスタットの組み合わせは日本国内で一般的に流通している製品なら異なるメーカー同士でも大丈夫です。

-水中ヒーターの注意事項- *特に注意すべき点2つを記載 その他多数注意事項があるので取扱説明書を熟読してください
・ヒーター本体は必ず水中で使用しましょう。(空焚き厳禁)
 ヒーター本体には安全のため保護回路(温度ヒューズなど)が内蔵されていますがそれでも火災の危険があります。
 参考リンク:国民生活センター 水槽用ヒーターの空焚きによる火災に注意!(商品テスト結果)
 空焚きのケースとしては掃除のときにヒーターの電源を切るのを忘れた、電源を切っても本体が冷める前に取り出した(水を抜いた)、カメがヒーターの下に潜り込んで本体が浮いて一部が水の外に出たなどが挙げられます。

・温度センサは必ず水中に設置しましょう。
 特にサーモスタットとヒーター単体の組み合わせで使用する場合の注意事項です。温度センサが正しく設置されていないと水温を測定できずヒーターが作動し続け、水温が設定温度を大幅に上回り危険な状態になることがあります。水槽を複数個隣接して設置している場合は誤って違う水槽にセンサーを設置しないようよく確認しましょう。



左がサーモスタットとヒーター単体のセット、右がヒーターカバーです。



小型水槽におすすめのカバー付きオートヒーターです。


8.保温電球

 カメが甲羅干しで体温を上げられるようにするために陸場付近に設置します。白熱電球やヒヨコ電球だと水がかかると割れることがあるので水ハネに耐性があるものを使うと安全です。保温電球は非常に高温になるのでソケットは一般の照明用でなく必ず専用品を使いましょう。保温電球はサーモスタットに接続して使用すると温度や点灯時間を自動で制御することができます。




防滴保温球(左)とセラミック電球(右)です。
セラミック電球は発光しないので夜間の保温用としても使えます。



ソケットは耐熱仕様の専用品を使いましょう。カバーもあると更に安全です。



設定温度を時間別に2段階で制御できます。




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